越前若狭に学ぶ写真集

越前若狭に学ぶ

福井県海外技術研修・

留学制度20周年記念誌

2000年7月23日発行

 

福井県技術研修・留学制度発足20周年記念式典

記念式典乾杯

発刊のご挨拶

ブラジル福井県文化協会

会長代行・副会長

山下治

   
 本年はブラジル発見500年、キリスト誕生2000年と重なる意義深い年であります。このめでたい年に私達ブラジル福井県文化協会では福井県海外技術研修、福井県費留学

制度発足20周年記念式典を開催する運びとなり、その記念事業として記念誌を発行することになりました。顧みますと1980年7月、宮本光祥(こうぞう)君他5名を第一回生と

して派遣してより20年間、合計134名の技術研修員が母県の温かいご指導ご援助のもとにコンピューターを始めそれぞれの分野で研修を修了しました。彼らの中には自立して

立派に会社を経営するものや、大会社でリーダーとして活躍する等,その成果を存分に発揮して目的とるブラジルの発展に貢献しております。留学生もこの間、10名を数え、彼等

の力によってこの大国が名実共に世界の大国として大きく発展することを期待するものであります。こうして次代の担い手である二、三世諸君に素晴らしい勉強の機会をお与え下

さる福井県と関係機関、呼び寄せ企業各社、そして側面よりご援助を賜る日伯友好協会移住者家族会の皆様方に心からの感謝と敬意を表するものであります。

  どうかこの20周年を契機に一層のご支援をお願い申し上げると共に研修員、留学生諸君の更なる奮起を期待して発刊のごあいさつと致します。

                                    2000年4月吉日

刊行を祝して

福井県知事

栗田幸雄

  
 このたび、海外技術研修、県費留学制度の発足20周年を迎えるに当たり、記念誌を発刊されましたことを心からお祝い申し上げます。

海外技術研修員、県費留学生受け入れ事業は、昭和55年度の事業開始から、20年の間に、8カ国167名の研修員および12名の留学生を福井県に受け入れてまいりました。

その中でもブラジルからの受け入れは研修員135名、留学生10名にのぼり、ブラジル唯一の推薦機関としてご尽力いただきました貴協会の一方ならぬご支援に対しまして、厚く

お礼申し上げます。こうした中、海外技術研修、県費留学制度発足20周年記念式典が貴協会において盛大に開催され、歴代研修員、留学生の活躍ぶりを知ることができるの

は、誠に喜ばしい限りであります。現在、移住を取り巻く環境は大きな変化の中にあり海外日系人社会は移住者一世から二世、三世へと世代交代の時期を迎えております。歴

代研修員、留学生の皆さんには、習得した技術や知識を活かし本国の発展に寄与されるとともに、本県とブラジル日系社会を繋ぐ友好の架け橋として活躍されることを願ってやみ

ません。終わりに、歴代研修員、留学生およびブラジル福井県文化協会の皆様方のますますのご健勝と今後ますますのご活躍を記念しまして、お祝いの言葉と致します。

                                       2000年4月吉日

お祝いのご挨拶

名誉会長

富山賦一

   
 顧みれば、第一回研修生を送り出してよりまさに20年の歳月が流れ、その間140余名の留学生、技術研修生を受け入れて下さった母県に対し留学生、研修生は勿論の事、在

伯福井県人として何とお礼を申し上げてよいのか、言葉に尽くせぬほど大き な恩恵を賜りました。留学生、研修生諸子には本日の20周年祭典を機に一層感謝の念を以って、

母県に学びし成果を当ブラジル社会に還元されん事をねがう次第であります。 しかし乍ら、現今は末期的欠陥文明化学等幾多の困難な現象が 諸々の前途 を遮り、心ある人

々の心胆を寒からしめております。私たちは英知をもってこれに対処してこの困難を乗り越えるなら、必ずや21世紀は争いの無い明るい平和な地球環境を導き出すことが出来

ると思います。どうか一人ひとりが日伯両国の絆として,当国社会の進展に輝かしい希望を持って頑張って下さい。諸子の御健闘と御多幸を祈念して御祝いの言葉とさせて戴きま

す。                 2000年7月吉日

福井県技術研修制度

20周年を祝して

技術研修生代表

石津黎子

 1980年、中川平大県知事の折り、福井県海外技術研修制度が施行されるようになりました。当時の副知事は栗田幸雄様でありましたが、次期より知事職を栗田幸雄様が継

がれまして現時点では4期目を継続されておられ、素晴らしい発展を遂げております。ブラジルに於いてもその間、県人会の発展にも多大なご援助ご協力をいただいて現在に至

っております。なお技術研修員も今回にて20周年目となり、その間伯国の技術発展のため、新技術の会得の目的で多くの科目の研修生を受け入れて頂いております。電子機

器、機械、コンピュータ、デザイン、健康面では体育関係、歯科、小児科、物理的療法、農業技術などです。研修員の各年の人数も他県よりは多数の研修生を受けいれて頂き、

また、他県人を都合のできる限度で受け入れて頂いており、私も他県人子女の一人として大変感謝を致しております。1992年、伯国県人会の創立40周年記念式典の折り、県

知事と研修生との懇談会で研修生の人数の増加を願い、研修期間の延長を9ヶ月より12ヶ月にして頂くことと、13歳から16歳までのホームステイをお願い致しました所、その

翌年より直ちに受け入れて頂けることになりました。1994年7月15日 、ブラジル福井県文化協会会館をエスツダンテス街15番8階81,82,83の3アパート、総面積287平

方メートルの設立に絶大なるご協力を頂き完成を見ました。この落成式には栗田幸雄県知事ご一行、日伯友好協会、家族会その他関係者の皆様方のご参加を頂きましたこと、

改めて御礼申し上げます。このように常時に絶大なる県の協力のもとに私達研修生は多くの新技術の研修をさせて頂き、また決して忘れられない県内外の見学旅行をさせて頂

きました。あの時の感謝の気持ちは一生忘れません。思い出と共にいつまでも私の心の中に残っています。

現在まで134名が研修させて頂きましたが、伯国の政治経済が不安定のため、研修をさせて頂いた研修生が日本、ヨーロッパ、アメリカに行って仕事をしていますが、いずれは

帰国してブラジルの発展のために力を致す日が来ると思います。当国に残って研修科目と違った仕事内容についている方もおられますが、いつの日か研修させて頂いた仕事内

容に働けるよう神に祈る次第です。貴重な経験を無にすることなく、全員感謝とヤル気でいっぱいです。

 最後になりましたが、栗田幸雄県知事様はじめご支援頂いた皆様方には感謝の気持ちで一杯と同時に、日本研修の折りに貴重な経験をさせて頂いた事を重ねて御礼申し上げ

ます。 

福井県人の血を引く誇り

留学生代表

井上 マルシオ

ブラジル福井県文化協会青年部副部長

 ブラジル発見500年の本年と、時を同じくした我が福井県費留学並びに研修制度20周年の記念年を迎えましたことは、誠に意義深きことと思い喜びも一入大きなものがありま

す。この20年の間に福井県出身者子弟として11人の留学生が、福井大学をはじめその他の大学で専攻分野の学問や日本語、日本文化への知識の吸収に実体験することがで

き、留学の成果を一段と高めてくれました。今回の記念式典にはわざわざ西川副知事一行が遠路はるばるご出席くださるとのこと、長年にわたって援助協力してくださった県人会

関係者も多数ご参加くださるとのことで、誠に光栄の至りであります。また本年は第一回ブラジル日本移民、通称笠戸丸移民がサントスに上陸して以来92年の歳月が過ぎ去り

ました。彼らは農業移民、特に綿作とコーヒーの労働力となるのが目的でした。わが県の移民はこの笠戸丸移民(1908年)の5年後、大正2年(1913年)に越前若狭移民として

雲海丸で渡航しました。これが県人のパイオニアでこの中に私の祖父井上栄蔵がおりましたが、これこそ私たち子孫の最大の誇りであります。ブラジルにおける福井県人とその

子孫の87年の歴史はそのままブラジル農業の発展の跡であり、同時にあらゆる分野において今日に見える発展をもたらせた輝かしい貢献者でもあったのです。

本留学及び技術研修制度が開始されてより今日では、恩恵の浴する対象が五世まで及んでおり、新しい知識や技術の習得だけに止まらず、人間的にも心豊かな教養を身につ

け、ブラジルの発展に寄与する国際人となる機会と修養を積むことができました。また一方では一世が大勢壮健であった昔のように日本語が話され、理解されるのは難しいのが

現状ですが、反面では日本移民の血を引く日系人の心の中に一世が残り少なくなっているいま、歴史の中に生き続ける日本文化、或いは“心の古里”への精神回帰の現象が伺

えます。わが福井県においても伝統文化の継承が若い世代へ確実にトランスされていることを実感できると思います。今日に見るホームスティ制度は、研修制度の明日を見るも

のだと思います。このことを思うとき、私たち福井県文化協会青年部一人ひとりは、ブラジルと日本、または福井との架け橋となって友好増進、理解と協力の強化のつとめ、先輩

移住者が流した汗の結晶を誇りたかき栄光のきらめきとしたいと思います。
                                  
                   (1998年度福井大学留学生)

年度別留学生研修生の名前

1980〜1981年 宮本 光祥 中尾 正登 横田 春男
  箕輪 ウイリアム 深見    
1981〜1982年 多持 ネルソン 末広 ジェロニモ 好隆 神山 久
  坂口 アントニオ 薫 平田近藤エレーナさとみ 石津 黎子
  石本 恵瑠    
1982〜1983年 田中 伸次 井出 ジョン 作一 喜屋武 畑中 妙子
  一色 玉美 管野 イザベル 光子  
1983〜1984年 富田ルイスカルロス栄一 西村 純子 戸塚鈴木ルイザ正代
  立花 栄良    
1984〜1985年 山本 藤原 リアレジナ 大谷テレジーニャ喜代美 矢島 ラウラ 百合子
  河野 美由紀 続 小田 ミルトン  
1985〜1986年 左東久幸 ルイス 桂木 恵美子 斉藤行徳まし子アリセ
  柳田八重子アパレシーダ    
1986〜1987年 和山 裕人 本村 セシリア 静子 古屋 優子
  高橋東エミーリア ルリ 高橋 ベルタ 真理枝  
1987〜1988年 市村 パウロ 国光 エイシン ナカンダカレ 瀬口 ルイザ 昭子
  渡部マリアクリスチーナ和江 山下 ルイス 広治 武田野中エリーザ サカエ
1998〜1989年 工藤 ロベルト 清志 小林 ジョルジ 大作 田中 エドワルド 淳治
  中田 マルシオ 吉永 リカルド 公彦  
1989〜1990年 芥川 ロベルト 重秋 富山 ドミンゴス 雅春 古屋 セリーナ 多恵子
  竹内 マリナ 美加 山田 ファビオ 勝啓 小池 セルジオレナット
1990〜1991年 西田 ジョゼ 敏彦 川上 ソニア 竹内 マルシア エミ
  笹島 エジガル 彦尭 西田 マルリ 千恵美 池上 ウィルソン 英人
1991〜1992年 三好 修治 桑原 セルソ 清之 高橋 久美
  緒方 サンドラ 秀美 江口 ラウリッタ 田中 マルタ 初恵
  高島 マリーザ 嘉江    
1992〜1993年 竹内 エリーザ みち 札軒 サンドラ みつえ 横田 エリアネ
  野村 ロブソン 章 秋山 シモネ るみ 竹内 エレーナ 武美
  広瀬 エリザベス 真理 秋山ソランジェ ゆかり 北垣 スエリ
1993〜1994年 柴崎平野 カチア 峯 山下 ロベルト 健治 山田 理恵子
  西川 マルコス 竜治 山下曽山ジェニー法子 田中 マルコス 富久
  金兼 正美 堤 カチア 恵美 田中 河本 ネルソン 民夫
  高島サチコアドリアーナ    
1994〜1995年 奥野 ローザ ミホ 大橋ルシアーナ奈緒美 西川 千恵子
  野村 セルソ 田中 エジナ 堤 デボラ さゆり
  大谷アルリンド日出樹 千場 エリアーナ 明美 小原 ネリー ふじ子
1995〜1996年 池本 ロリー 五月 橋本 リッタ 恵 佐藤 セルジオ 洋司
  須藤 セリア 直美 藤田クラウジア真由美 秋山 ソライア えりえ
  福間 ネリー 知恵実 岡田デボラ真由美鈴木  
1996〜1997年 野中 アンジェロ 忠義 曽山アレシャンドレ 清 金兼 好美
  志田 なみえ パウラ 白鳥 ルシー 真美 巻淵クリスチーナ古登美
  谷尾 カーレン かおり 山本 レジナ あけみ 羽広 エリゼッテ 恵
1997〜1998年 金井 一樹 金兼 よしえ 山田 梨花
  野中 アメリア ようこ 内村 イザベル 中村ルイスクラウジオ輝生
  門脇アンデルソン二郎 小川 ビトリア 奈々 作間 マリソル 舞湖
1998〜1999年 山本 エリカ ゆみ 大橋クラウジア砂奈恵 竹田アルイジオ雅信
  松永 エドワルド 光 内村 ウーゴ 優三 荒井カルロス武藤俊英
  前田ビオレッタ美香子 吉丸レオナルド隆雄 井上 マルシオ
1999〜2000年 曽山 リリアン 民恵 曽山 ゼリア アケミ 貴田 加世子
  広瀬 亜由美クリスチーナ 金兼 かずえ 渡部 エリカ 由美
  中谷 セレーネ 美波    
2000〜2001年 大谷アレキスセーザル剛二 大橋 えりか 広瀬 ミリアン 智美
  曽山 リカルド 正喜 野村 セシリア 幸枝 宣志富 ナジラ まさえ
  田中 マリー    
2001〜2002年 有明 ルシアナ 敏美 西川 幹 ミリアン 山下 明美 シルビア
  西村 パトリシア 三浦 恵美 内村 ジオゴ 努
2002〜2003年 大谷ジュニアイリネウ輝光 曽山 クラウジア 良江 広瀬 アレックス 昌人
  立山 レイナルド 敏行 藤原マルコスアルベルト 黒木 アンドレア
  屋比久ヴァネッサ明美 前田利雄 ギレルメ  

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